粗大ゴミはどう処分したらいいですか?
粗大ゴミの処分には、自治体の回収を申し込む方法、不用品回収業者に依頼する方法などがあります。処分したいものの大きさや量、急ぎかどうかによって選ぶとスムーズですよ。
「粗大ゴミを捨てたいけど、どうしたらいいのか分からない…」中央区にお住まいの方で、そんなお悩みを抱えていませんか?処分したい家具や家電があるけれど、「申込みって必要?」「処理券って何?」「回収されなかったらどうしよう…」と、初めての人には意外とハードルが高いのが“粗大ゴミ”の手続きです。粗大ゴミの処分方法には、中央区の自治体回収、不用品回収業者への依頼、リサイクルショップでの引き取りなどいくつかの選択肢がありますが、それぞれに費用や流れ、注意点が異なります。
この記事では、中央区での粗大ゴミの正しい捨て方をわかりやすく解説!申し込みから処理券の買い方、出し方のルール、さらには「急ぎで処分したい場合の対処法」まで詳しく紹介します。これを読めば、あなたにぴったりの処分方法がきっと見つかります。粗大ゴミで悩まない、スッキリ快適な片付けを一緒に始めましょう!
早稲田大学文学部卒。在学中、不用品回収特化型メディア「不用品回収の窓口」を開発・運営。ハウスクリーニング・お庭仕事・害虫駆除の領域にも精通し、1000社を超える出張業者の業務改善や集客改善に注力。環境省が主催する「使用済製品等のリユース促進事業研究会」へ定期的に参加し、ゴミ問題解決に取り組んでいる。暮らしの悩み領域に関する多様な記事の執筆・監修も担当。
目次
中央区で「粗大ゴミ」に該当するものとは?

これ、普通の燃えるゴミで出していいのか、それとも粗大ゴミなのか悩んでて…。
中央区ではサイズによってゴミの分類が変わるんです。30cmを超えるものは粗大ゴミとして出すのが基本になりますよ。
「これって普通ゴミ?それとも粗大ゴミ?」と迷ったことはありませんか? 中央区で粗大ゴミとされる品目や判断基準を、わかりやすくご紹介します。
中央区の粗大ゴミの種類
中央区では、家庭から出るゴミのうち「一辺の長さがおおむね30cm以上」のものを粗大ゴミと定義しています。たとえば、以下のようなものが該当します。
- 家具類(本棚、タンス、ベッドなど)
- 家電製品(扇風機、電子レンジ、掃除機など)
- 寝具類(布団、マットレスなど)
- 自転車やベビーカー、キャリーケース
このように、「まだまだ使えそうだけど置き場に困る」「壊れてしまってもう使えない」といったアイテムが、対象になってきます。一見、家庭ゴミと一緒に出せそうに見えるサイズでも、30cmを超えていると“粗大ゴミ”扱いになることがあるので注意が必要です。特に、解体できる家具なんかは「バラせば燃えるゴミでいけるかも?」と思いがちですが、分解しても元のサイズや材質によっては粗大ゴミになります。
「これも粗大ゴミになるの?」と迷うモノは、まずは中央区の粗大ゴミ受付センターで確認してみるのが確実です。処理券を貼って出したのに回収されなかった…なんて残念なことにならないためにも、事前チェックはとても大切ですよ。
自治体では回収できないもの
中央区では、すべての粗大ゴミを回収できるわけではありません。たとえば、以下のような品目は自治体では受け付けていません。
種類 | 品目 |
---|---|
家電4品目 | エアコン・冷蔵庫・洗濯機・テレビ |
パソコン | ノートパソコン、デスクトップパソコン、ディスプレイ |
危険物 | 灯油・ガソリン・軽油などの燃料類、スプレー缶、カセットボンベ、ライター、シンナー・接着剤・溶剤類、塗料、農薬・殺虫剤・漂白剤などの薬品類、バッテリー、ガスボンベ |
適正処理困難品 | 消化器、耐火金庫、ピアノ、自転車、バイク、タイヤ、マッサージチェア、土・石・砂・レンガ、医療系廃棄物 |
事業系ゴミ | お店や会社で使っていた業務用の什器やオフィス家具など |
どれも一見「これ、大きいし粗大ゴミで出せるよね?」と思ってしまいがちですが、実はそうとも限らないんです。法律で別の処分方法が定められていたり、安全面の理由で自治体では扱えなかったりと、回収不可の品目にはちゃんとした理由があります。中央区でもこれらは粗大ゴミとして回収してもらえないので、それぞれに合った適切な方法で処分する必要があります。これらの適切な処分方法については後ほど詳しく説明しますね。
せっかく運び出したのに、「これは回収できません」と張り紙がされて残されていたらショックですよね…。そんな事態を防ぐためにも、「処分したいモノが粗大ゴミに該当するかどうか」は事前に確認しておくのがベストです。中央区の粗大ゴミ受付センターや公式サイトには、回収できない品目がしっかり載っていますので、迷ったらまずチェックしてみましょう。
粗大ゴミの処分方法を比較|【中央区VS回収業者】

粗大ゴミって、自治体に頼むのと回収業者にお願いするの、どっちがいいんでしょうか?
どちらにもメリットがあるので、自分に合った方法を選ぶのがコツです。それぞれの特徴を簡単にまとめるので、目的や状況に応じて、どちらがぴったりか、一緒に確認してみましょう。
中央区で粗大ゴミを捨てるには、区の自治体回収に申し込む方法と不用品回収業者に依頼する方法があります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、簡単に比べてみましょう。
比較項目 | 中央区の自治体回収 | 不用品回収業者 |
---|---|---|
料金 | 安い(300円〜) | 高い(3,000円〜) |
予約 | 数日〜2週間前後 | 最短即日対応あり |
搬出 | 自力で指定場所まで | 室内から搬出してくれる |
安全性 | 安心・確実 | 業者の選定に注意が必要 |
時間に余裕がある方や、ゴミの量がそこまで多くない場合は、中央区の自治体による粗大ゴミ回収が断然お得です。処理券を貼って指定日に出すだけで、料金も1点数百円〜とリーズナブル。「家具を1〜2点だけ処分したい」というケースなら、最もコスパの良い選択肢と言えます。ただし注意点もあり、混雑期には申し込みから1〜2週間かかることも。引越し直前だと間に合わない可能性もあります。
また、大型家具や家電は自分で屋外の指定場所まで運ぶ必要があるため、集合住宅の上階や高齢の方、一人暮らしには負担が大きい場合も。そんなときに便利なのが、不用品回収業者の利用です。料金はやや高めですが、最短即日対応、室内からの搬出、分別不要、一括回収など柔軟なサービスが魅力。「とにかく早く・ラクに片付けたい」という方におすすめです。
中央区の粗大ゴミ回収の流れ

中央区で粗大ゴミを処分するなら、少し準備は必要ですが流れはシンプル。申込みから搬出までの5ステップを順番に進めれば、安心してスムーズに処分できますよ。
① 粗大ゴミ受付センターに申し込む
【電話での申し込み方法】
中央区で粗大ゴミを電話で申し込む場合は、粗大ごみ受付センター(03-5296-7000)へ連絡を。受付時間は月〜土の8:00〜19:00で、日曜と年末年始はお休みです。一度に申し込み可能な個数は10個までとなっています。申込時に以下を伝える必要があります。
- 氏名・住所・電話番号
- 粗大ゴミの品目・サイズ・個数
- 希望の収集日
スタッフの方が丁寧に対応してくれるので、初めてでも安心して相談できますよ。「このゴミも出せるのかな?」と迷ったら、まず電話で相談するのもおすすめです。
【インターネットでの申し込み方法】
24時間対応の「粗大ごみ受付センターWebサイト(※)」からも申込可能です。深夜や早朝に思い立っても申請でき、電話よりもスムーズに予約が取れる場合もあります。一度に申し込み可能な個数は10個までとなっています。
入力内容は電話と同様で、数分で完了します。申込後には受付番号が発行されるので、忘れずメモしておきましょう。
② 粗大ゴミ処理券を購入する
申し込みが完了したら、次にやるのが「粗大ゴミ処理券」の購入です。中央区では、粗大ゴミを出すときに処理手数料分のシール(粗大ゴミ処理券)を、あらかじめ購入してゴミに貼っておくルールになっています。料金は申し込み時に案内されますので、内容に応じた金額分を用意しましょう。
処理券には2種類あり、A券(200円)とB券(300円)のどちらか、または組み合わせで使う形になります。たとえば「500円分」必要な場合は、A券1枚+B券1枚というように貼ります。品目によって必要な金額が変わるので、金額を間違えないように気をつけましょう。
処理券は、中央区内の身近な場所で購入できます。購入場所は以下の通りです。
- コンビニ(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど)
- スーパー(まいばすけっとなど)
- 一部の郵便局
ただし、店舗によっては在庫がないこともあるため、心配なときは事前に電話で確認しておくと安心です。
処理券は1枚から購入できて、有効期限も特にないので、余った分は次回にも使えますよ。
「どこで買えるの?」「金額が分からない…」と迷ったときは、粗大ごみ受付センターに確認すれば、丁寧に教えてもらえます。中央区で粗大ゴミを正しく出すためには、この処理券の準備が欠かせませんので、忘れずに用意しておきましょう!
③ 粗大ゴミ処理券に必要事項を記入する
処理券を購入したら、いよいよゴミに貼る準備です。その前に忘れてはいけないのが、処理券への必要事項の記入。中央区では、粗大ゴミ処理券に次の3つを記入することが義務づけられています。
- 収集日
- 受付番号
- 氏名(または名字の頭文字)
誰のゴミかがわかるように書いておきましょう。これらの情報が記載されていないと、当日になっても収集されず、そのまま残されてしまう可能性があるので要注意です。
油性ペンなどでにじまないようにしっかり記入し、雨で消えないようにするのもポイント。「せっかく用意したのに回収されなかった…」とならないためにも、処理券の記入は丁寧に行いましょう!
記入ってそこまで厳密じゃなくても大丈夫ですよね?
いえ、意外と見落としがちですがとても大事なんです。書き忘れや不備があると回収されないこともあるので、丁寧に書いておきましょうね。
④ 粗大ゴミ処理券を粗大ゴミに貼る
処理券に必要事項を記入したら、次は粗大ゴミ本体への貼り付けです。中央区では、処理券を品目ごとに1枚ずつ、見えやすい位置にしっかり貼るのがルールです。たとえば、タンスなら引き出しの前面、マットレスなら中央部分など、回収する作業員の方が一目で確認できる場所がベストです。
「裏側に貼ってしまった」「風で飛んでしまった」といったケースでは、処理券が確認できず収集されない原因になることもあるので要注意。粘着力が弱いと感じたら、ビニールテープやガムテープで四隅をしっかり固定するのがおすすめです。
大切なのは、「これ、誰が出した粗大ゴミで、ちゃんと処理券もあるな」と一目で分かること。少し手間でも、丁寧に貼ることで安心して処分できますよ。
処理券って、どこに貼ればいいんでしょう?適当に貼っちゃダメですか?
見える場所に貼るのが大前提です。回収作業員が一目で確認できる位置に貼っておけば、安心ですよ。
⑤ 粗大ゴミを指定場所に出す
処理券を貼り終えたら、最後のステップは粗大ゴミの搬出です。中央区では、指定された収集日の朝8時までに、あらかじめ決めた「指定場所」へ出すことになっています。場所は基本的に自宅前やマンションのゴミ集積所などですが、申し込み時に相談して決まるので、事前に確認しておくと安心です。
「前日夜のうちに出しておこう」と思う方もいるかもしれませんが、これはルール違反。前日に出すと、不法投棄とみなされる可能性や、通行の邪魔になるケースもあり、回収してもらえないことがあります。また、風で飛ばされたり、雨で濡れたりするリスクもあるので、朝のうちにしっかり出すのがベストです。
中央区の粗大ゴミ回収は、マナーとルールを守ることがスムーズな処分のコツ。気持ちよく片付けるためにも、最後まで丁寧に対応しましょう!
前日の夜に出しておいた方が安心かなと思ったんですけど、それでも大丈夫ですか?
実はそれNGなんです。中央区では「収集日の朝8時まで」がルールなので、必ず当日の朝に出してくださいね。
中央区で粗大ゴミ搬出が困難な方

自分で粗大ゴミを搬出できない場合はどうしたらいいですか?
ご安心ください。中央区では、高齢の方やお体が不自由な方を対象に、粗大ゴミを室内から運び出す支援制度がありますよ。事前の申請が必要ですが、条件に合えば区の職員が手伝ってくれますので、一人で無理をせず、まずは相談してみましょう。
中央区では、体力的な理由や住環境によって粗大ゴミの搬出が難しい方も安心できるサポートがあります。「重くて運べない」「一人では無理」という方も大丈夫です。
粗大ゴミを運び出すのが難しい方へのサポート
中央区では、高齢の方や障がいをお持ちの方など、粗大ゴミを自力で運び出すのが難しい方を対象に、収集職員による“室内からの搬出支援”を行う制度があります。対象となるにはいくつかの要件がありますが、該当する方であれば、事前に申請をすることで区のスタッフが家の中まで来て、ゴミの搬出を手伝ってくれます。
この制度は、転倒やけがなどのリスクを避けるためにもとても心強いサポートです。「一人ではちょっと無理かも…」と思ったら、無理せずに中央区役所や粗大ごみ受付センターへ相談してみましょう。事前申請が必要なので、回収日まで余裕をもって手続きを進めるのがおすすめです。
粗大ゴミ処理手数料減額の対象者
粗大ゴミを処分する際にかかる「処理手数料」は、中央区では条件にあてはまる方を対象に免除または減額される制度があります。経済的な負担を減らすための仕組みで、対象者の方は申し込む価値あり。申請には証明書類の提示が必要ですが、条件を満たしていれば簡単な手続きで適用されます。
- 生活保護受給者
- 児童扶養手当受給者
- 特別児童扶養手当受給者
- 老齢福祉年金手当受給者
- 火災等の災害を受けた方
- 中国残留邦人等支援給付受給者
- 身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳のいずれかを所持している方
粗大ゴミ処理手数料減額の対象者である場合は、粗大ごみ受付センターにて手数料の減額・免除対象になるか調べてもらうことができます。「費用が気になる…」という方は、ぜひ一度相談してみてください。安心して粗大ゴミを処分するための、頼れる制度です。
中央区で粗大ゴミの持ち込み処分はできる?

粗大ゴミって、持ち込みで処分できますか?
中央区では残念ながら、粗大ゴミの持ち込み処分はできません。収集専用の仕組みになっているので、基本的には申し込みをして回収してもらう形になりますよ。
「粗大ゴミを今すぐ捨てたいから、自分で清掃工場に持ち込もう!」と思った方もいるかもしれませんが、実は中央区では粗大ゴミの持ち込み処分はできないのが現状です。一部の自治体では持ち込み可能な清掃施設がありますが、中央区内にはそうした設備がなく、必ず事前の収集申し込みが必要となります。
「今日中に処分したい」「引越しで時間がない」といったケースでは、区の回収では間に合わないことも。その場合は、即日対応可能な不用品回収業者の利用を検討しましょう。多少費用はかかりますが、希望の日時に合わせて回収に来てくれるほか、室内からの搬出にも対応してくれる業者が多く、急ぎのときには非常に心強い存在です。状況に応じて、自治体と民間業者をうまく使い分けるのがポイントです。
自治体で粗大ゴミとして回収できないもの

「一辺30cm以上のもの」なら、全部粗大ゴミとして出せるんですよね?
実はそうとも限らないんです。法律や安全面の理由で、自治体では回収できないものもあるんですよ。
中央区では多くの大型ごみを回収してくれますが、すべての粗大ゴミが対象になるわけではありません。中には法律や安全性の関係で、自治体では回収できないものもあります。ここでは、中央区で粗大ゴミとして回収してもらえない代表的な品目と、その処分方法についてわかりやすく解説しますね。
① 家電リサイクル法対象の家電製品
中央区では、大きな家電製品であっても、「家電リサイクル法」の対象になっているものは粗大ゴミとして出すことができません。具体的には以下の4品目です。
- エアコン
- テレビ(ブラウン管・液晶・プラズマ)
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
これらは法律で「リサイクルが義務づけられている製品」とされており、自治体では回収していないため、家電量販店に引き取りを依頼するか、指定の回収業者やリサイクルセンターへ持ち込む必要があります。処分の際には「家電リサイクル券」という専用の用紙を使い、機器ごとのリサイクル料金を支払う仕組みになっています。
買い替え時であれば、新しい家電を購入するお店で古い製品を引き取ってもらえることが多いので、購入店に確認してみるのがおすすめです。「出したのに持っていってもらえなかった…」という事態を防ぐためにも、該当する製品は事前に確認して、正しい方法で処分しましょう。
②パソコン
使わなくなったパソコンも「大きいから粗大ゴミかな?」と思いがちですが、パソコン(本体・モニター)は自治体では回収していません。中央区でも例外ではなく、パソコンの処分はメーカーによる回収が基本です。
処分前にチェックしたいのが、本体やモニターに「PCリサイクルマーク」が付いているかどうか。マークがある製品であれば、多くの場合、メーカーが無料で回収してくれるので安心です。申し込みは、各メーカーのリサイクル受付窓口からできます。
一方で、古い製品などでマークがない場合は、回収が有料になるケースもあります。また、ハードディスクやキーボード、マウスなどのパーツ類は粗大ゴミとして扱えないため、民間の回収業者などに相談しましょう。
「いらないけど、どう捨てたらいいの?」と迷いがちなパソコンも、事前に確認しておけばスムーズに手続きできますよ。大切なデータの消去も忘れないようにしましょう。
③危険物・適正処理困難物
粗大ゴミとして出したい物の中には、「危険物」や「適正処理が難しいもの」が含まれていることがあります。こうしたものは、中央区では粗大ゴミとしても通常のゴミとしても回収していないので注意が必要です。たとえば以下のようなものが該当します。
- 消化器
- 灯油・ガソリン・軽油などの燃料類
- 塗料・スプレー缶
- バイクやタイヤ、バッテリー類
- 農薬・殺虫剤・漂白剤などの薬品類
- ピアノ
- 耐火金庫
- 医療系廃棄物
これらは、発火・爆発の危険性がある、あるいは処理に専門的な知識や施設が必要なため、自治体での処理ができません。処分方法としては、購入したお店に引き取ってもらうか、専門の回収業者へ相談する形になります。特にスプレー缶やバッテリー類は、誤って通常のゴミと一緒に出してしまうと火災などの原因になる恐れもあるので要注意です。「これは粗大ゴミかな?」と迷ったら、中央区の公式サイトや清掃センターで確認するのが安心ですよ。
④ 事業系粗大ゴミ
中央区では、一般家庭から出る粗大ゴミは自治体で回収してもらえますが、オフィスや店舗で使われていた家具・什器などは「事業系粗大ゴミ」として扱われ、回収の対象外となります。たとえば、業務用のデスクやチェア、レジ台、パーテーション、店舗用の棚などが該当します。
これらのゴミは、「家庭ゴミ」ではなく「事業活動によって出た廃棄物」とみなされるため、事業者自身が責任を持って、専門の産業廃棄物処理業者に依頼する必要があります。うっかり自治体の粗大ゴミ受付に申し込んでしまっても、当日になって「回収できません」と残されてしまうケースもあるので要注意です。
小規模な事業者や個人事業主の方でも、使用していた備品類は原則として“事業ゴミ”扱いになるので、処分の際は回収業者に相談するのがスムーズですよ。自治体との線引きが不明な場合は、事前に確認しておくと安心です。
引越し・急ぎの粗大ゴミの処分はどうする?

「引越しが迫っている」「今すぐ捨てたい粗大ゴミがある」そんな時、自治体回収だけでは間に合わないケースもあります。ここでは、急ぎの時に使える粗大ゴミ処分の選択肢や、スムーズに依頼するためのコツを分かりやすくご紹介します。
中央区の自治体回収はすぐに依頼できる?
「粗大ゴミ、すぐに回収してほしい!」と思っても、中央区の自治体回収は即日対応ができないのが現実です。申し込みから回収日までには通常で1週間〜10日ほどかかることが多く、混雑状況によっては2週間近く待つケースも珍しくありません。
特に注意したいのが、引越しシーズンの3月〜4月。この時期は粗大ゴミの申し込みが集中するため、希望日がすぐに埋まってしまうこともあります。「引越し前に処分したかったのに、予約が取れない…」と慌てないためにも、引越しや退去の予定が決まった段階で、早めに申し込みを済ませておくのが鉄則です。
また、土曜や祝日前後も混雑しやすいので、日程に余裕があるうちに予約するのがおすすめ。中央区の粗大ゴミ収集は計画的に利用すれば、安く・安心して処分できますよ。
もう来週引越しなんですけど、今からでも自治体に申し込めますか?
申し込みはできますが、混雑時期だと間に合わないことも…。急ぎなら民間の回収業者も検討してみてくださいね。
不用品回収業者を利用する
「そんなに待てない!」「すぐにでも片付けたい!」という方におすすめなのが、民間の不用品回収業者の利用です。中央区の自治体回収は申し込みから収集までに日数がかかるため、急ぎの場合や大量の粗大ゴミを一括で処分したいときは業者のほうが圧倒的にスムーズ。
業者によっては最短で当日中の回収に対応しているところもあり、希望の時間帯に合わせて来てくれる柔軟さも魅力です。さらに、重たい家具や家電も室内からスタッフが運び出してくれるうえに、面倒な分別も不要。以下のような便利なサービスが用意されています。
- 引越し当日の回収にも対応
- 夜間・早朝の時間指定もOK
- まとめて一括回収で手間いらず
料金は自治体に比べてやや高めですが、時間と手間をお金で買うという意味ではコスパ良好です。忙しい方には非常に頼れる選択肢です。
業者って高そうなイメージあるけど…やっぱり便利なんですね。
たしかに費用は少しかかりますが、そのぶんスピードも安心感も抜群です。時間を優先したい方には特におすすめですよ。
よくある質問(FAQ)
Q. 粗大ゴミの申し込みは何日前までにすればいい?
A. 通常、収集希望日の1〜2週間前には申込を済ませましょう。混雑時期は3週間以上かかる場合もあるため、早めの対応が安心です。
Q. 粗大ゴミ処理券はどこで変えますか?
A. 中央区内のコンビニ(セブン-イレブン、ファミリーマート等)や一部のスーパー、郵便局で販売しています。
Q. 回収日を変更・キャンセルしたい場合はどうすればいい?
A. 粗大ゴミ受付センターへ電話で連絡しましょう。収集日の前日までなら変更・キャンセルが可能です。
Q. 中央区に住んでいなくても粗大ゴミは出せますか?
A. 原則として「中央区内に居住している方のみ」が対象です。引越し直前の処分など、特別な事情がある場合は、事前に相談しましょう。
Q. 粗大ゴミと不燃ごみの違いは?
A. 一辺30cm未満で家庭用サイズのもの(例:鍋、やかん、割れた皿など)は不燃ごみ。30cm以上は粗大ゴミとして扱われます。
Q. 夜間や早朝に出してもいいですか?
A. 指定時間(当日朝8時まで)より前の搬出は推奨されていません。不法投棄と誤認される恐れがあります。
Q. 粗大ゴミは出す前に分解しても大丈夫?
A. 構造上問題ない範囲であれば分解OK。ただし、各パーツが粗大ゴミ基準を満たす場合は、個別に処理券が必要です。
まとめ
中央区で粗大ゴミを処分する際は、「申し込み」「処理券の購入」「指定場所への搬出」という3つのステップを踏むのが基本です。最初は少し手間に感じるかもしれませんが、流れを理解してしまえばスムーズに対応できます。
できるだけ費用を抑えたいなら自治体回収がぴったりですし、急ぎの処分や重い家具の搬出が難しい場合は、不用品回収業者を利用するのもひとつの方法です。
この記事を参考に、ご自身の状況に合ったやり方で、ストレスなく粗大ゴミを片付けていきましょう。正しい知識と準備で、片付けもぐんとラクになりますよ。迷ったときは、中央区の公式サイトや受付センターに相談するのが安心です。きちんと段取りすれば、思ったより簡単にスッキリできますよ。
早稲田大学文学部卒。在学中、不用品回収特化型メディア「不用品回収の窓口」を開発・運営。ハウスクリーニング・お庭仕事・害虫駆除の領域にも精通し、1000社を超える出張業者の業務改善や集客改善に注力。環境省が主催する「使用済製品等のリユース促進事業研究会」へ定期的に参加し、ゴミ問題解決に取り組んでいる。暮らしの悩み領域に関する多様な記事の執筆・監修も担当。